ランニングをしていて絶対に欠かせないのが日焼け対策。
紫外線は夏に限らずオールシーズン通して降り注いでいるので、適切な対策が必要です。
ただ、日焼け対策をしようと思った時に「アームカバー」と「日焼け止め」はどっちがいいのか迷うこともありますよね。
本記事ではランニング中の日焼け対策でアームカバーと日焼け止めどちらがいいのかまとめているので、参考にしてみてください。
地上に届く紫外線はUVBとUVAの2種類
肌は明るく紫外線によるダメージを受けやすい部位です。
適切なケアを行わないとシミやそばかすなど肌トラブルの原因となってしまいます。
その対策として日焼け止めやアームカバーがあるわけですが、まずは紫外線の種類について知っておきましょう。
肌を赤くする紫外線UVB
長時間日光に晒されると翌日肌が真っ赤に腫れることがありますよね。
この現象の原因となるのがUVBという紫外線です。
UVBの特徴
- エネルギーが強く炎症や皮膚がん、シミの原因になりやすい
- 地上に到達する紫外線量は全紫外線量の10%と少なめ
日焼けした時に目に見えて影響が出やすいのがUVBです。
ただし地上に届く量は少ないので日焼け止めやアームカバーなどを使えば対策できます。
肌の奥まで届くUVA
注意したいのはUVAです。
UVAの特徴
- じわじわと肌にダメージを与え、シミやシワを発生させやすくする
- UBBの20倍以上の量が地上に降り注いでいる
- 曇りの日や日当たりの良い部屋にいる時でも対策が必要
UVAはUVB程急速な影響は出ませんが、肌の奥まで届くため、じわじわと悪影響が出始めるようになります。
年間の紫外線量の変化
UVBとUVAの年間の紫外線量の変化を見てみると
- UVBは7~8月など夏の時期は多いが、春、秋、冬は少ない
- UVAは年間変動が少なく年間通して降り注いでいる
上記のような特徴があります。
UVAはじわじわと肌にダメージを与えていくことを考えると紫外線ケアは年中通して必要であることが分かりますね。
実際肌老化の原因の8割は紫外線による光老化ともいわれています。
しかし、日焼け止めやアームカバーを使えば防ぐことができるんです。
日焼け止めとアームカバーは両方持っておいて損はない
日焼け対策を万全にするなら両方持っておいて損はありません。
なぜならそれぞれカバーできる部位が異なる他、効果にも違いがあるからです。
- 日焼け止め:体の至る部位に塗れるけどアームカバーより効果は劣る。汗で落ちてしまうこともある。
- アームカバー:紫外線から守る効果は高いけど腕にしか使えない。濡れると重い。
上記の通り、メリットもあればデメリットもあるんです。
汗をかきやすいランニングシーンでは吸汗速乾性に優れたアームカバー+腕以外の部位は日焼け止めなど合わせて使うのがおすすめです。
【アームカバーと日焼け止め】紫外線を防ぐ原理を比較
ここではアームカバーと日焼け止め紫外線を防ぐ原理について解説します。
アームカバーが紫外線を防ぐ原理
アームカバーが紫外線を防ぐ原理は2つあります。
- 物理的な遮断効果:アームカバーの生地が、紫外線を物理的に遮断することで、肌に紫外線が当たるのを防ぐ(厚手で密度の高い生地の方が紫外線遮断効果が高い)
- 紫外線吸収剤による効果:生地に含まれている化学物質が紫外線を吸収して熱に変換することで、肌へのダメージを防ぐ。
肌に紫外線が当ること自体を防ぐため、肌へのダメージをより抑えるならアームカバーを付けるのがおすすめです。
真夏など紫外線がピークになる時期は運転中などでも付けておいた方がいいでしょう。
日焼け止めが紫外線を防ぐ原理
日焼け止めが紫外線を防ぐ原理は大きく2種類あります。
- 紫外線吸収剤:紫外線を吸収する化学物質が含まれている日焼け止め。
- 紫外線散乱剤:紫外線を散乱する微粒子(紫外線散乱剤)が含まれている日焼け止め。
また先述したUVBを防ぎやすいのか、UVAを防ぎやすいのかによって使い分けるのも重要です。
選ぶ際は日焼け止めのパッケージに記載されている「SPF」表示と「PA」表示を確認してみましょう。
- SPF:日焼け止めが、紫外線B波(UVB)からどの程度守ることができるかを示す数値です
- PA:日焼け止めが皮膚をどの程度、紫外線A波(UVA)から守ることができるかを示す記号。PA++++ほど、紫外線A波を防ぐ効果が高くなる
基本的にはシーンや生活スタイルに合わせて使い分けたいですね。
ランニングで使う際はSPF50+・PA50++++のUVカット効果が強い日焼け止めを選ぶのがおすすめです。
ランニング中にアームカバーを付けるメリット・デメリット
ランニング中にアームカバーを付けるメリット・デメリットを見ていきましょう。
アームカバーのメリット
メリット
- 日焼け止めよりも高い効果が期待できる
- 塗り直す必要がなく長時間の効果が期待できる
- 肌への負担が少ない(敏感肌や日焼け止めによる肌荒れが気になる人でも使いやすい)
- 手軽に装着できる
- UVB・UVA両方が対策できる
日焼け止めよりも高い効果が期待できてかつ肌への負担が少ない点が大きなメリットでしょう。
敏感肌の方や日焼け止めで肌荒れしてしまう方はアームカバーの方が使いやすいと思います。
アームカバーのデメリット
デメリット
- こまめな洗濯が必要
- 締め付け感が気になる
- 夏場は暑い
- 汗をかくと重くなる
ランニング中だと汗をかいて少し重く感じることもあります。
また夏場はシンプルに暑いので、邪魔に感じる場合は日焼け止めの方がいいと思います。
ランニングで日焼け止めを塗るメリット・デメリット
続いて日焼け止めを塗るメリット・デメリットを解説します。
日焼け止めのメリット
メリット
- 広範囲に塗布できる(首筋・耳などにも使える)
- 持ち運びしやすい
- 化粧下地として使えるものもある
- ウォータープルーフ・スーパーウォータープルーフの日焼け止めなら汗をかいても効果が持続しやすい
日焼け止めのデメリット
デメリット
- 長時間効果を持続させるには塗り直しが必要になる
- 日焼け止めによっては肌に合わず肌荒れを起こす可能性がある
- 白浮きする可能性がある(肌の色が暗めの方やトーンアップ効果のある日焼け止めは注意)
- コスパを考えるとアームカバーには劣る
日焼け止めは腕だけでなく肌の広範囲に渡って塗布できるのが魅力です。
その代わり長時間効果を持続させるには適度な塗り直しも必要になります。
また、コストパフォーマンス面ではアームカバーには劣るかなという印象です。
(アームカバーは繰り返し使えるが、日焼け止めは使った分だけ消耗する)
効果と費用面のバランスを考えるなら日焼け止めとアームカバー両方持っておいた方がかけたコストに対してより高い効果が期待できると思います。
まとめ
今回はランニング中の日焼け対策でアームカバーと日焼け止めどちらがいいのか解説しました。
- 日焼け止め:体の至る部位に塗れるけどアームカバーより効果は劣る。汗で落ちてしまうこともある。
- アームカバー:紫外線から守る効果は高いけど腕にしか使えない。濡れると重い。
双方、良い点もあれば悪い点もありますので、かけた費用に対して高い効果を期待するなら両方を併用して使うのがおすすめです。
塗布する量が多くなる腕部分はアームカバーで対策し、その他の部分は日焼け止めで対策するような使い方をしたらいいと思いますよ。
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