初めて長距離用スパイクを購入するのですが、アディゼロのアバンチtyoはどんな感じですか?
こんな疑問にお答えします。
長距離用のスパイクとして人気なアディゼロのアバンチtyo。
どんなシューズか気になったので購入し、5000mのレースに使ってみました。
使ってみた感想を率直に言うと
良い意味でスパイクらしくない。
正直かなり驚きました。
スパイクは靴の特性上、どうしてもクッション性に欠けるものが多いですが、アバンチtyoはその逆を行っています。
クッション性まで持ち合わせたスパイクということで走ってみるとかなり不思議な感覚でした。
脚への負担は他のスパイクに比べると小さめなので、スパイクデビューを飾る方にはかなりおすすめできます。
アディゼロアバンチtyoをレビュー
まずはアディゼロアバンチtyoについて簡単に。
ブランド名 | アディダス |
モデル名 | アディゼロアバンチtyo |
重さ | 170g(27.0cm)/片足 |
ミッドソールドロップ | 8mm |
サイズ展開 | 22.0~30.0cm |
ピンの高さ | 5mm(取り換え可能) |
カラー | ソーラーレッド/ゼロメタリック/コーラルフュージョン |
価格 | 14,630円(税込) |
見た感じは通常のレース用シューズと遜色ありません。
シューズ裏はこんな感じ。
ピンは取り外しが可能で、埋めピンを付ければ通常のレース用シューズとしても使えます。
元々は5ミリのピンですが、7ミリに変えれば800m~1500mにも使えそうですね。
重量は170gとスパイクにしてはやや重めです。
長距離スパイクの代表的なモデルと比較してみると下記の通り。
アバンチtyo | ドラゴンフライ(NIKE) | クロノディスト7(ミズノ) |
---|---|---|
170g | 125g | 145g |
30g程重い作りになっています。
なぜ重いのかは、実際に履いてみると分かりました。
アディゼロアバンチtyoの履き心地はどう?
足を通してみてまずびっくりしたのはクッション性の高さです。
つま先にはスパイク特有のカツカツ感があるのに、踵の方が凄いふわふわしてる。
足がどんどん進む感覚はありながら、着地はしっかり支えてくれるというこれまでには味わったことのない感覚でした。
スパイクはスピードを出しやすいが故、前半に飛ばし過ぎて後半バテてしまうことも多いですが、アバンチtyoはそこをしっかりカバーしてくれています。
私が初めてスパイクを使った時は、調子に乗り過ぎて後半足が止まってしまいました(笑)
以上のことから
- レースで初めてスパイクを使う方
- 5000m~10000mなど長い距離で使いたい方
- 後半バテやすい方
- 練習でスパイクを遣いたい方
にはかなりおすすめできます。
アディゼロアバンチtyoのサイズ感は?
サイズ感は若干大きめです。
普段のランシューサイズと同じか-0.5cmで選ぶのが無難かと思います。
横幅も割と広めですね。
スパイクは横幅が狭いものが多いので、結構窮屈に感じることもあるのですが、アバンチtyoはかなり結構ゆったりしています。
初めてでも違和感なくスパイクを履きこなすならやはりアバンチtyoがおすすめですね。
アディゼロアパンチtyoで走ってみた感想。
ここではアディゼロアパンチtyoで走ってみた感想についてまとめています。
- クッション性が高く、走りに安定感が出る
- 反発はあるが、強くはない(カーボンは入ってなさそう)
それぞれ解説します。
クッション性が高く走りに安定感が出る
アバンチtyoの最も特筆すべき特徴はクッション性の高さです。
スピードを出しても踵部分でしっかり支えてくれるので走りに安定感が生まれます。
通常のレース用シューズよりは各段にスピードが出しやすいです。
5000m~10000mのレースではかなり活躍してくれると思います。
初心者であれば、800m~1500mのレースで使うのも全く問題ないでしょう。
よりスピードを出しやすくするならピンのミリ数を上げるという手段もあります。
スパイクとしてみれば、他のモデルより多少重いのは否めないですが、初心者から中級者レベルならそんなに気にする必要ないと思います。
軽さを極限まで極めたスパイクはスピードが出しやすい分、上級者でなければ履きこなすのは難しいです。
反発はあるが強くはない
反発は緩めです。
Nikeのドラゴンフライと比較すると結構弱い方だと思います。
恐らく「カーボンプレート」が入っていないからではないかと思われます。
最近はソールにカーボンプレートを搭載した厚底シューズが増えていますが、アバンチtyoは恐らく搭載していません。
スピードは自身の脚力で生み出す必要があります。
つまりトップアスリートレベルの人が記録狙いで使うにはちょっと不向きなスパイクということです。
ポイント練習での使い勝手は高そう
脚力が必要ということは、裏を返せば足を鍛えられるということでもあります。
インターバルやレペティションなどポイント練習を行う際に、アバンチtyoを使うのもおすすめです。
本番さながらの感覚を味わいながら、練習として足を鍛えることができます。
後述しますが、アバンチtyoは作りもしっかりしていて耐久性の面でも申し分なさそうです。
スピード練習でも有効に活用してみてください。
アディゼロアバンチtyoの耐久性はどんな感じ?
アバンチtyoの耐久性ですが、スパイクとしてはかなり高い部類に入ると思います。
上記画像の通り、縫い目はメッシュながらしっかりしていて破れにくそうです。
薄い橙の部分には、補強材も入っているので、かなり丈夫な作りとなっています。
私はこれまで3回ほど使いましたが、まだまだ走り倒せそうな感じです。
この耐久性で14,630円ですからコスパの面ではかなり優秀でしょう。
陸上部のお子様用に買うには最適ですね。
アバンチtyoを購入したきっかけはドラゴンフライの代用
最後にアディダスアバンチtyoを購入したきっかけについて少しだけ。
結論からいうと、ナイキのドラゴンフライが買えなかったからです。
当初、ナイキのドラゴンフライを購入しようと思っていたのですが、どのショップを見ても売れ切れかつ・再入荷予定も不明という状況でした。
そんな中で色々調べてたところ、アバンチtyoがドラゴンフライの代用として使えるという声を見かけて興味を持ったんです。
価格も15,000円程とスパイクにしてはかなりお手頃価格でしたし、楽天ではセール中になっているものもあったので思い切って購入してみたという経緯でした。
今後もドラゴンフライの入荷状況は先行き不透明な感じなので、買わないまま待ち続けるよりはアバンチtyoを試してみるのもありだと思いますよ。
コスパの面も優秀ですし、スパイクとしての性能は申し分ないのでかなりおすすめできます。
おまけ:シューズ袋に感動した話
アバンチtyoを購入した時、シューズとは別に感動したことがあります。
それがシューズと一緒に付属していたシューズ袋です。
一見するとただのシューズ袋ですが、注目すべきは紐の部分。
見ての通り、長いんです。
トートバッグみたいに肩に掛けることができちゃいます。
このシューズ袋は学生の頃に欲しかったな~。
僕が学生の頃ってこんな感じで紐の部分が短いものが多かったんですよね。
勉強用のバッグとランシューの入ったシューズ袋を持つと手が塞がるから通勤が地味に辛くなるんですよ。
(学生のお子様に聞いてみると分かるはず)
まあ、社会人になった今は別にどうでもいいことなんですけど、ちょっと感動したな~って話でした(笑)
おわりに
いかかでしょうか。
内容を簡単に要約すると下記の通りです。
- アバンチtyoはクッション性の高さが魅力のスパイク
- サイズは若干大きめなので普段と同じか-0.5cmが理想
- 初心者ランナーやスパイクデビューの方にはかなりおすすめ
- 反発は強くはない印象
- 足は結構使うのでポイント練習の時に使うのもあり
厚底のスパイクということで、これまでのスパイクにはなかった感覚を味合わせてくれるアバンチtyo。
昨今品薄が続いているドラゴンフライの代用としても使えるコスパ抜群なシューズです。
スパイクデビューを飾るには最高のシューズだと思いますよ。
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