ニューバランスの数あるランニングシューズの中でも軽量・反発性の面で定評のあるFuelCell Rebel v4。
ニューバランスならではの「N」のロゴがお洒落でデザイン性の面でも思わず惹かれますよね。
今回はそんなニューバランスFuelCell Rebel v4を市民ランナー目線でレビューした結果をご紹介します。
ニューバランスFuelCell Rebel v4はどんなシューズ?

ニューバランスの「FuelCell Rebel v4」は、スピード走行を支える軽量性と反発性をコンセプトに開発されたランニングシューズです。
FuelCellシリーズの最新作として、前作「FuelCell Rebel v3」から大幅なアップデートが施され、よりパフォーマンスを高めるための工夫が凝らされています。
基本情報
まずはニューバランスFuelCell Rebel v4の基本情報から見ていきましょう。
| ブランド名 | NB(ニューバランス) |
| モデル名 | FuelCell Rebel v4 |
| 重さ | 約178g(25.5cm) |
| 価格(税込) | 16,500円 |
| ドロップ | 6mm |
Rebel v3からの変更点
Rebel v4の最大の特徴は、ミッドソールにPEBA(ポリエーテルブロックアミド)を配合したFuelCellフォームを採用している点です。
これにより、前作と比較してさらなる軽量化と反発弾性の向上が実現されています。
従来のFuelCellフォームの持つ柔らかさに加え、PEBA配合によってしっかりとした推進力が得られるようになりました。
アッパーにも改良が加えられ、FANTOMFIT構造を採用。走行時における伸縮を考慮したエンジニアードメッシュが、前足部の窮屈感を解消し、よりストレスフリーなフィット感を提供します。
また、前足部のフィット感を改善し、より転がる感覚・足抜けを意識した形状に設計されています。
アウトソールは、前足部にソリッドラバー、踵部にNdurance(エヌデュランス)を採用することで、優れたグリップ力と耐久性を両立しています。
デザインとカラーバリエーション

Rebel v4のカラーは6種類展開です。
- Ultra Pink with Black and White
- Hot Mango with Angora and Black
- Black with White and Grey Matter
- Clay Ash with White and Black
- White with Angora and Hot Mango
- Drift Red with Black Cement and Melon Water
個人的にはシンプルなブラックやホワイト系のカラーがおすすめです。
デザインが割と派手目ですが、ブラックとホワイトだとそのバランスが良く普段使いもしやすいと思います。
ニューバランスFuelCell Rebel v4をレビュー!

ここではニューバランスFuelCell Rebel v4で走ってみた結果をまとめていきます。
重さはや反発力は?
重量についてはランニングシューズの有名モデルの中ではかなり軽い方です。
| FuelCell Rebel v4 | ボメロ18 | ペガサス41 | ペガサスプラス | インヴィンシブルラン | ヴェイパーフライ | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 重さ(26.0cm) | 178g | 285g | 262g | 230g | 277g | 168g |
| 価格(税込) | 16,500円 | 16,500円 | 16,500円 | 19,800円 | 26,070円 | 36,080円 |
僕が昔から良く使っているのはペガサスシリーズですが、FuelCell Rebel v4はそれよりもさらに軽いモデル。
どちらもカーボンは非搭載のシューズになりますが、FuelCell Rebel v4の反発力は他のシューズと比較しても強めです。
ただ、カーボン搭載シューズ特有の「走らされている感覚はなく」自分の足でしっかり走れている感覚があるので、カーボンが苦手な方は割と気に入るシューズなのかなと思います。
サイズ感は?
サイズはやや幅広めかなと感じました。
ただ僕は普段と同じ25.5cmで丁度良かったです。
基本的には普段のランニングシューズと同サイズで問題ないかと思います。
推進力は?
カーボン非搭載なので推進力こそ際だって高くはない印象です。
ただ他のクッション性や安定性、耐久性など総合的に見ると非常にバランスの良いシューズ。
僕の持っているランニングシューズの中でいうとアディゼロSL2をさらに軽くしたシューズに近いのかなと感じました。
クッションもしっかりしていますし、何より安定感抜群なので僕はFuelCell Rebel v4の方が好きです。
ただアディゼロSL2の場合、定価が15,000円を切っています。
同じクオリティなので軽さはそこまで拘らずコスパ重視ならSL2も割とおすすめです。
ニューバランスFuelCell Rebel v4のメリット
ここではニューバランスFuelCell Rebel v4を総合的に見てのメリットを3つ解説します。
- 高次元で融合された軽量性と反発性
- ストレスフリーなフィット感と通気性
- 幅広い用途に対応する汎用性の高さ
高次元で融合された軽量性と反発性
FuelCell Rebel v4の最大の魅力は、新開発のPEBA配合FuelCellフォームによってもたらされる、驚異的な軽量性と高い反発性の両立です。
前作と比較して大幅な軽量化が図られており、足運びが非常に軽快で、ランニング中にシューズの重さをほとんど感じさせません。
一方で、ミッドソールに配合されたPEBA素材が、着地時のエネルギーを効率的に推進力へと変換。
柔らかなクッション性の中に、しっかりと前へ押し出すような強力な反発力を秘めており、あらゆるスピード域でランナーをサポートします。
この高次元のバランスは、スピード練習はもちろん、レース終盤での粘り強い走りを支え、ランナーのパフォーマンス向上に大きく貢献します。
ストレスフリーなフィット感と通気性
アッパーには、ニューバランス独自のFANTOMFIT構造が採用されており、ランナーの足を包み込むような快適なフィット感を提供します。
特に、前作で感じられた前足部の窮屈感が解消され、足の形に沿って柔軟にフィットするため、長時間のランニングでもストレスを感じにくい設計です。
通気性にも優れており、エンジニアードメッシュ素材が効果的にシューズ内の熱を排出し、足ムレを軽減します。
これにより、暖かな季節のランニングや、長時間履き続けるシーンにおいても、常に快適な履き心地を維持。
足とシューズの一体感を高め、安定した走行をサポートするとともに、ランニングへの集中力を高めます。
幅広い用途に対応する汎用性の高さ
FuelCell Rebel v4は、その高い機能性にもかかわらず、特定の用途に限定されない幅広い汎用性も大きなメリットです。
スピード練習やレースでの使用はもちろんのこと、デイリーランニングやジョギング、さらにはウォーキングといった日常使いにも適しています。
軽量性と適度なクッション性、そして優れたフィット感が相まって、様々なペースや距離に対応できるため、ランニングシューズを複数持たないランナーにとっても非常にコストパフォーマンスの高い一足となります。
また、洗練されたデザインは普段履きとしても活躍し、スポーツミックススタイルなどのファッションにも取り入れやすい点も魅力。
ランニングのモチベーションを高め、より多くのシーンで活躍する「相棒」となるでしょう。
ニューバランスFuelCell Rebel v4のデメリット
デメリットは特にはありませんが、強いてあげるとすれば2つ。
- 高価な価格設定と耐久性への懸念
- レースでの特化型シューズとの比較における課題
高価な価格設定と耐久性への懸念
FuelCell Rebel v4は、その優れた性能と新技術の搭載により、価格が高めに設定されている点がデメリットとして挙げられます。
ランニングシューズは消耗品であることを考えると、頻繁に買い替えるランナーにとっては経済的な負担となる可能性があります。
軽量化と反発性を追求するために採用されたPEBA配合のFuelCellフォームや軽量なアッパー素材は、従来の耐久性に優れた素材と比較して、全体的な耐久性がやや低い可能性が指摘されています。
特に、アッパーの薄さや、アウトソールの摩耗の速さが懸念される場合があります。
日常のジョギングなど、使用頻度が高い場合は、想定よりも早くミッドソールのヘタりやアッパーの劣化を感じる可能性があり、結果的にランニングコストが増加する可能性があります。
レースでの特化型シューズとの比較における課題
FuelCell Rebel v4は、軽量性と反発性に優れ、幅広い用途で活躍する汎用性の高いシューズですが、カーボンプレートを搭載した特化型のレースシューズと比較すると、推進力や安定性において一歩譲る場合があります。
特に、フルマラソンでサブ3を目指すようなエリートランナーや、記録を狙うシリアスランナーにとっては、カーボンプレートによる圧倒的な推進力やより高い剛性が得られる特化型シューズの方が、レース本番でのパフォーマンスを最大限に引き出せる可能性があります。
Rebel v4は、あくまでスピード練習やデイリーランニング、またはカーボンシューズの練習用やライトなレース向けとして位置づけられることが多く、最高峰の記録を狙うレースでは、物足りなさを感じるランナーもいるかもしれません。
ニューバランスFuelCell Rebel v4はどんな人に向いてる?
ニューバランス FuelCell Rebel v4は、その特性から様々なランナーにおすすめできますが、特に以下の3つのタイプのランナーにはぴったりです。
- スピード練習からレースまで幅広く使いたいランナー
- クッション性と反発性の両方を重視したいランナー
- 普段履きとしても使えるデザイン性を求めるランナー
スピード練習からレースまで幅広く使いたいランナー
FuelCell Rebel v4は、その軽量性と反発性のバランスが非常に優れているため、日々のスピード練習からレース本番まで、幅広いシーンで活躍します。
インターバル走やテンポ走といったペースアップが必要な練習では、PEBA配合のFuelCellフォームが強力な推進力を生み出し、効率的な走りをサポート。
また、サブ3.5~サブ4を目指すようなランナーのレースシューズとしても十分な性能を発揮します。
カーボンプレート搭載シューズの練習用として使うのも良いでしょう。
一足で何役もこなせる汎用性の高さは、シューズの数を絞りたいランナーや、予算を有効活用したいランナーにとって大きなメリットとなります。
クッション性と反発性の両方を重視したいランナー
多くのランナーがシューズに求める「クッション性」と「反発性」は、しばしばトレードオフの関係にありますが、FuelCell Rebel v4はこれらを高次元で両立しています。
厚みのあるFuelCellミッドソールが着地時の衝撃をしっかりと吸収し、快適な履き心地を提供。
それでいて、PEBA配合による高い反発力が、まるで地面を蹴るたびに押し戻されるような感覚で、次の推進力へと繋がります。
この絶妙なバランスは、長距離を走る際の足への負担を軽減しつつ、軽快な走りを維持したいランナーに最適です。
特に、従来の柔らかすぎるクッションでは物足りず、かといって硬すぎるシューズでは足への負担が気になるという方に試してみてほしい一足です。
普段履きとしても使えるデザイン性を求めるランナー
FuelCell Rebel v4は、その高い機能性だけでなく、スタイリッシュなデザインも魅力の一つです。
洗練された流線型のシルエットと、豊富なカラーバリエーションは、ランニングシーンだけでなく、普段のカジュアルな服装にも自然に溶け込みます。
スポーツミックススタイルや、きれいめカジュアルの外しアイテムとして取り入れることで、足元からおしゃれを楽しめます。
軽量でクッション性も高いため、長時間の立ち仕事やウォーキング、旅行など、街歩きでの使用にも最適です。ランニングと日常の垣根を越えて、常に快適でおしゃれな足元を求めるランナーや、一足でマルチに活躍するシューズを探している方に、FuelCell Rebel v4は自信を持っておすすめできます。
まとめ
ニューバランス FuelCell Rebel v4は、まさに「万能型スピードモデル」と呼ぶにふさわしい一足です。
新開発のPEBA配合FuelCellフォームがもたらす驚異的な軽量性と推進力は、ランナーのパフォーマンスを確実に引き上げます。
それでいて、ストレスフリーなフィット感と適度なクッション性により、スピード練習からデイリーランニング、さらには普段使いまで、幅広いシーンで快適な履き心地を提供。
高価な価格設定や特化型シューズとの比較で劣る点はあるものの、その汎用性の高さと卓越した性能は、多くのランナーにとって大きなメリットとなるでしょう。
サブ3.5〜サブ4を目指すランナーのレースシューズとしてはもちろん、カーボンプレート搭載シューズの練習用としても最適。
また、クッション性と反発性を両立させたい方や、機能性とデザイン性を兼ね備えた普段履きを探している方にも自信を持っておすすめできます。
あなたのランニングライフを次のレベルへ押し上げ、日々の足元を彩る一足として、FuelCell Rebel v4は間違いなく「買い」の選択肢となるでしょう。



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